LMJ新ホームページを公開しました。コロナ環境を乗り越えて発展するビルオープンシステムの普及促進をめざして皆様に役立つ情報をオープンに提供していきます。ご質問は気軽にお問い合わせからどうぞ。

最新情報:LONWORKS用通信プロセッサの選択枝

  • 2024年2月21日
  • 2024年2月22日
  • 未分類
  • 439view
  • 0件

(堀江理事投稿)

LONWORKSネットワークに対応した製品を実現するためには2つの選択肢がある。

  • 汎用プロセッサ上でLontalkプロトコル(ISO/IEC14908)を実行(例:「LONスタック」開発キットを利用)
  • Lontalkプロトコルを内蔵した専用通信プロセッサを利用

後者にて、ビルオートメーションで多く採用されているものとして、FT3120スマートトランシーバ、FT3150スマートトランシーバ、FT5000スマートトランシーバがあり、現在はルネサス エレクトロニクス社の製品です。

このうち、FT3120、FT3150の販売終了予告を同社が2023年末に発表しました。

また、FT3120/3150は通信トランスFT-X1、FT-X2のどちらか1つが必要でした。これらも同社が2022年中頃に販売終了予告を発表しました。

・2023年末に販売終了予告を告知

販売終了製品:FT3120スマートランシーバ、FT3150スマートトランシーバ

代替製品  :FT5000スマートランシーバ、FT6050スマートトランシーバ

・2022年中頃に販売終了予告を告知

販売終了製品:FT-X1、FT-X2

代替製品  :FT-X3

しかし、これはLONWORKSの終了を意味しません。

機器メーカは、上の販売終了した部品を代替品へ置換えることが可能です。

これにより、今後とも既存のLONWORKSネットワークを導入したビルオートメーション設備の更新が可能になります。

機器メーカが行うこと:

・ソフトウエアの再コンパイル:最新開発ツールIzoT NodeBuilder(無料)を使う

・基板設計変更:電源電圧(5Vから3.3Vへ)、端子位置・形状、通信プロセッサに接続する不揮発メモリ

<<<出典>>>

FT3120/3150の販売終了通知

https://www.renesas.com/us/en/document/pcn/pcn074-eol-ft3150-ft3120-transceivers-and-tpxf-products

FT-X1/X2の販売終了通知

https://www.renesas.com/us/en/document/pcn/pcn-069-end-life-tpft-x1-part-no-14240r-tpft-x2-part-no-14250r-300

FT-X1/X2からFT-X3への設計変更ガイド

https://www.renesas.com/us/en/document/apn/migrating-free-topology-smart-transceiver-designs-ft-x3-transformer

FT6050スマートトランシーバ製品情報

https://www.renesas.com/us/en/products/programmable-mixed-signal-asic-ip-products/mixed-signal-asics/communication-asics/ft6050-open-systems-ip-communication-and-control-soc-bacnet-and-lon-over-free-topology-ft-media

IzoT NodeBuilder ソフトウエアダウンロード

https://enoceanwiki.atlassian.net/wiki/spaces/LON/pages/2426622/IzoT+NodeBuilder

(本ソフトは無料で利用できますが、PCにEnOcean社製品のIzoT CT(Commissioning Tool)がインストールされている必要があります)

EnOcean社 IzoT CT製品情報

https://www.enocean.com/en/product/izot-commissioning-tool/

LONスタックとは

汎用プロセッサ上でLontalkプロトコルを実装するソフトウエア開発キット/ソースコード。開発ライセンス・量産ライセンスとも無料。技術サポートは有料(現在はEnOcean社が提供)。物理層トランシーバはイーサネット(LAN)が多いが限定しない。LANの場合、LONWORKSルータ(例:SmartServer IoT、EnOcean社製品)を経由することで、FT3120/3150/5000/6050等との間で通信(ネットワーク変数のバインドなど)ができる。

2015年頃リリースのIzoT デバイス スタック(Linux上で動作)とは別の製品です。

LONスタック・ ソフトウエアダウンロード

https://enoceanwiki.atlassian.net/wiki/spaces/IEC/overview

一般機器用の「LON Stack DX」と、高機能機器用の「LON Stack EX」の2種がある

無料で利用できます。

LonMark International のLONスタックについての記事

図1. 通信プロセッサと通信トランス

図2. IzoT NodeBuilder

図3. IzoT CT

以上

最新情報をチェックしよう!
>LonMark Japan

LonMark Japan

先進のIoTとクラウド時代のビルオープンシステム

CTR IMG